ETロボコン中四国地区大会

2015年9月19日土曜日、いよいよ本番の日を迎えました。SLPのETRチームが活動目標として掲げるETロボコン、その中四国地区の大会は、広島県福山市の福山大学宮地茂記念館というビルで行われます。ETRチームは二台のEV3WAY走行体(メンバーは愛着を込めてそれぞれトムとジェリーと名付けた)を携え、福山城の眼下にあるそのビルを訪れました。

ETロボコンとは、この夏の本番のコンテスト及びその先の全国大会だけを指すものではなく、各参加チームへの技術供与である「技術教育」、および大会前のリハーサルである「試走会」これらも含めた活動全体のことです。初心者からベテランまでいる参加者は、運営スタッフが基本的な技術に関する説明・指導を行う技術教育で、それぞれのスキルアップを図り、また各地区の試走会で、自分達の開発した成果を試します。

これまでの技術教育や試走会の開催場所でもあった宮地茂記念館は、この日には緊張した面持ちの参加者が集う、競いの場となっていました。

試走

ピット(大会参加者が各自の走行体の調整などを行う場所)で大会運営スタッフによる走行体のチェックを終え、大会前最後の試走の場に臨みました。本番前の試走は、自分たちの走行体を本番のコースで走らせ、最終チェックを行う時間です。

ここで、様々な問題点を発見することができました。たとえば、走行体のとあるセンサを外しただけで、動作が先に進まなくなってしまったこと。冷静でいるつもりでも、少し焦ってしまっただけで、スタート時に黒線(走行体は地面の黒い線を読み取り、線に沿って進む)のどちらの端に走行体を置くのか、わからなくなってしまったこと、など。その他諸々、いずれも試走の段階で、また本番直前だからこそ発見できたために、本番に向けた調整を行うことができました。

本番

そして、地区大会本番が始まりました。開会式では福山大学工学部の香川直己実行委員長による挨拶があり、諸事説明が終わると、いよいよ2チームずつの競技が開始されます。

SLPのETRチームの順番になり、ゼッケンをつけたメンバー4人のうち1人は走行体をコースの上に置く役割を、もう1人は走行体を無線でスタートさせるスターターの役割につきました。運営スタッフによるインタビューを受けつつ、競技をする2チームが双方準備を済ませます。そして、カウントダウンののち、2チームは同時に走行体をスタートさせました。

順調なスタート、長いストレートを走りC字、S字のカーブを通過した走行体は、難所である「ルックアップゲート」にさしかかります。車体を傾け、姿勢を低くしないと通過できないゲートを、プログラムされた動きで見事に通過。そのあとの「ガレージ駐車」はうまくいきませんでしたが、中々の好タイムを出すことができました。

2回目の走行は途中でコースアウトしてしまい、順調とは言えませんでしたが、1回目にコースを完走できたときの喜びは、今でも胸に残っています。

大会を終えて

各チームが全力を出し切って競技を終え、閉会式を迎えました。プログラムの設計図であるモデルの審査、そして大会当日の競技の結果で決まる評価では、惜しくも賞を逃しましが、計画的に物事を考えること、チームでひとつのものを作る大変さ、情報共有やコミュニケーションの大切さがわかったETロボコン2015は、大変得難く素晴らしい経験となりました。

ロボットを上手く走らせる。このひとつの目標に向けて、一人だけでなくチームとして取り組むことは、集団の中での自分の役割は何かを考えるきっかけとなり、また目標に向けて努力する熱意を実感する機会となりました。私たちはこれを過去形で語ることなく、SLPという今では大所帯となった学生集団の中で、そして自分たちの生活や社会に向けての準備においても、活かしていこうと思っています。